去年の年末に町田市内の住宅街で瀕死状態で保護された三毛猫、推定10歳のグミちゃんは、当初重度に削痩しており乳腺腫瘍がボコボコお腹にできている状態でした。胸部レントゲン検査では明らかな肺転移は現在の所認められていませんが、ネコの乳腺腫瘍はほとんどが悪性の乳癌と言われています。なので、グミちゃんは長生きできないかもしれません。
1月の中旬に、卵巣子宮摘出(不妊手術)と両側の乳腺腫瘍の摘出手術を行いました。麻酔は安定していて手術は無事に終わりました。腫瘍は乳腺のあちこちにできており、大きなものもあったため、手術で完治できる状態ではないと思います。しかし、そのままにしておくと自壊したりしてしまうため、今後の生活の質(Quality of life; QOL)を維持できるよう少しでも力になればと思います。保護された当初は削痩のため鼻からカテーテルを入れて流動食を与えながら体重を少しずつ増やしていましたが、術後は自分の力でドライフードも食べるようになり、当初2.1kgだった体重が2月現在で3.2kgまで増えました。
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